スライドドア搭載車は、「買った後に、後悔しないためにデメリットを把握したい」という声も多いようです。

このでは、スライドドアのデメリットを具体的に4つ解説し、あわせてメリットとの比較や「どんな人に向いているか・向いていないか」のポイントも紹介します。

また記事の最後では、ローン審査が不安な方に向けて、クルマテラスの「信用回復ローン」をご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

1. 車重が増えて、燃費が悪化する

スライドドア車はヒンジ式ドア車に比べて、どうしても車体が重くなりがちです。

大きな開口部によって、ボディ剛性を保つための補強材が必要になること、ドア自体もサイズが大きく重量増となることなどが原因です。

その結果、同クラスの車でもスライドドアを採用すると 燃費が若干悪くなる傾向があります。

軽自動車などでは低燃費が魅力なのに、スライドドア機構の重量増加で、燃費面のメリットが削がれてしまうケースもあります。

燃費悪化による維持費の増加は、無視できません。

特に長距離通勤や、日常的に走行距離が多い方にとって、燃料代の積み重ねは家計への負担増となります。

また重量増により、自動車重量税がワンランク上がってしまう可能性も考えられます。

さらに車体が重いということは、加速性能や登坂能力に影響する場合もあります。

エンジンパワーに余裕のない車種だと、高速道路の合流や急な坂道で「ちょっと走りが重いな…」と感じる場面が増えるかもしれません。

実際に「スライドドアの重量が加わることで、高速での加速や急坂でパワー不足を感じる」という指摘もあり、走行中のストレスにつながる可能性があります。

2. 故障リスクが高く、修理費が高額になる

最大のデメリットとして挙げる人が多いのが、故障の不安。

特に電動パワースライドドアはモーターやワイヤー、スイッチ、センサーなど部品点数が多く構造も複雑なため、ヒンジ式ドアや手動スライドドアに比べて故障の確率が高くなりがちです。

実際、初期型モデルでは「電動スライドドアが開かなくなるトラブル」が頻発し、原因はモーター不良やワイヤー劣化・断裂だったという事例もあります。

ディーラーで修理すると約10万円前後の費用がかかることも。

またディーラー保証が切れた後に、ワイヤー機構やセンサー類まで含めたドアユニット一式交換となれば、 片側で7万円以上かかる場合もあります。

片側だけでもこれだけの出費なので、両側電動スライドドアだと故障リスクも2倍、最悪両側修理となれば20万円超の費用負担も現実味を帯びます。

3. 購入時の車両価格が、割高になる

スライドドアは便利な装備ですが、そのぶん購入時のコストが高くつく傾向があります。

メーカーオプションや上位グレード扱いになることが多く、ヒンジドア車に比べて、新車価格が数万円〜数十万円高く設定されます。

たとえば軽ハイトワゴンの代表格スズキ・スペーシアでは、両側手動スライドドアのベースグレードと両側電動スライド標準装備の上位グレードで約17.5万円もの価格差があります。

普通車（ミニバン）の場合も、一般的に 「片側電動で＋5～10万円、両側電動で＋10～20万円」 前後のアップと見てよいでしょう。

中古車市場でもスライドドア付きは人気装備のため、相場がやや高めになりがちです。

予算内で条件に合う車を探す際に、スライドドアの有無で、選択肢が狭まってしまうケースもあるでしょう。

4. 子どもの成長後は不要？　将来価値への不安

購入前に意外と見落としがちなのが、「ライフステージが変わったときに、スライドドアが不要になるのでは」という点です。

たとえば小さなお子さんがいて、スライドドアが大活躍する家庭でも、5年後10年後には、子どもが成長して自分でドアを開け閉めできるようになります。

そうなると「むしろ重いスライドドアより、普通のドアの車に乗り換えたい」と感じるケースもあるでしょう。

将来、スライドドアが不要になると仮定すると、リセールバリュー（将来の売却価値）も気になるところです。

「家族向けのミニバンは、子どもが大きくなったら手放す人が多いから、中古市場で値崩れしないだろうか？」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし実際のところ、日本ではスライドドア付きのファミリー車需要は根強く、中古市場でも一定の人気があります。

むしろ同じ車種であれば「スライドドアなし（ヒンジドア）モデル」より、スライドドアありの方が、買い手が付きやすい傾向すらあります。

したがって、スライドドアを装備していること自体が、大きくリセール価値を下げる心配はないでしょう。

とはいえ、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、車種を見直すのは自然なことです。

お子さんが成長して送り迎えが不要になったり、逆に高齢の親御さんを乗せる機会が減った場合など、「つぎのクルマは、スライドドアでなくてもいいかも」と思うタイミングが来るかもしれません。

その際にはスライドドア車を高く売却し、よりコンパクトで走りのよい車や、趣味の車に乗り換えるという選択も充分にアリでしょう。

スライドドアのメリットと、向いている人・向いていない人

ここまでデメリットを中心に見てきましたが、スライドドアのメリット（利点）も改めて整理しておきましょう。

最大のメリットは、やはり乗降のしやすさです。

開口部が広くステップ段差も小さいため、小さな子どもから足腰の弱った高齢者までスムーズに乗り降りできます。

また駐車場で隣の車にドアをぶつける心配が少なく、狭い場所でもドアをフルオープンできる安心感も見逃せません。

さらに電動タイプなら車内からリモコン操作で開閉でき、雨の日に傘を差したまま子供を乗せたり荷物を積んだりといったことも可能です。

これらのメリットを踏まえると、スライドドアが向いている人・家庭の特徴としては以下が挙げられます。

• 子育て世代

  
  

• 高齢者を乗せる機会が多い

  
  

• 駐車環境が狭い

  
  

• 荷物の積み下ろしが頻繁 

  
  

  
  

  
  

  
  

  
  

こうした条件に当てはまる方にとって、スライドドアのメリットはデメリットを上回りやすく、「多少維持費や価格がかさんでも、付けてよかった」と感じる可能性が高いでしょう。

一方で、スライドドアが向いていない人の例としては以下があります。

• 独身や夫婦のみで利用

  
  

• 走りを重視する人

  
  

• 予算を最重視する人

  
  

  
  

• 
  

このような方は、無理にスライドドア付きにこだわらず、ヒンジドア車や片側スライド程度で、十分かもしれません。

実際、「手動スライドドアで、不便を感じたことがない」「子供がいないなら、普通のドアで問題ない」というユーザーの声も多々あります。

ローン審査が不安な方へ。　クルマテラスの「信用回復ローン」をご紹介

スライドドアのデメリットを理解したうえで、「そろそろ車を買い替えたいけれど、ローン審査が不安で踏み出せない…」と感じた方もいるのではないでしょうか。

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